釣って楽しく食べて美味しいケンサキイカ、釣り人の間では若狭から越前ではマイカ、丹後半島より西ではシロイカ、和歌山ではアカイカと呼ばれ、夏から秋にかけての釣りの風物詩です。
基本は夜釣りでとても明るい集魚灯をつけて行います。漁り火ってこのイカ釣り漁船の灯りのことなんですよ、知ってました?
1.浮きスッテ、メタルスッテの釣り方
大きく浮きスッテと鉛スッテ(メタルスッテ)の2通りに分かれます。
【浮きスッテ】
昔ながらの釣り方で、長い仕掛けにスッテを5~10本ほどつけ、基本置き竿で電動リールをゆっくり巻き上げながらイカが乗るのを待ちます。船の上で仕掛けを絡ませないよう、手返しよく釣るのがポイントです。
ビギナーの方は5本スッテから始めた方がいいでしょう。手返しよく10本スッテ位を扱うことができれば数は鉛スッテより上がる場合が多いです。
【鉛(メタル)スッテ】
ここ数年ブレイクしました。今や乗合船での人数もこちらの方が多いくらいです。短くて軽い竿にPE1号以下の細い道糸を巻いたリースをセット(道糸が太いと潮に流されるのとスッテの沈みが遅くなります)。
鉛スッテを先につけて、途中に1本浮きスッテを枝としてつけます。アタリがダイレクトに伝わるのと、手返しが簡単なこと、比較的大型が乗ってくることが人気の要因だと思います。
2.浮きスッテ、メタルスッテの道具
【浮きスッテ】
置き竿中心であれば、胴調子の竿に小型の電動リールがいいです。竿受けと仕掛けを置くように50cmくらいの針が引っかかるシートを船にセットします。
仕掛けは間隔が1.5~2mくらい、枝は10cm。からまんビーズをつけて枝を出す方がいいでしょう。スッテを簡単に交換できるよう枝の先にはフックの付いた小型のサルカンを。スッテの数は自分の腕に合わせて決めて下さい。
まあ7本くらいが無難かと。。。ハリスは3~5号くらいで。時期によりサワラがいてたり、タルイカが乗ってきたりするので、そのときは太めの方がいいです。
【鉛(メタル)スッテ】
竿は専用の竿がお勧めです。鯛カブラやひとつテンヤ用の竿でも代用できます。リールは小型の両軸またはスピニングリールで。PE0.5~1.0を200mは巻いてください。
仕掛けは竿の長さに合わせて、だいたい1.5mくらいでしょうか、中間に枝を1本だして浮きスッテを取付ます。
3.釣り方と釣果UPのコツ
- タナをとることが一番大事です。アタリがあった水深を重点的に攻めること。また時間とともにイカは浮いてきます。アタリがなくなるとタナを変えてイカがいる水深を探しましょう。
- 色んなさそい方を。動かして止めた時にイカを乗せるのが基本です。イカが寄ってくるイメージを描いて誘って下さい。
- その日、時間によってよく乗ってくるスッテが違います。浮きスッテの場合、色んな種類のスッテを用意し、最初はごちゃ混ぜ→途中からよく乗るスッテを多めに。
- 釣れても慌てないこと。特に浮きスッテは仕掛けを絡めると大変です。1本ずつ丁寧に引っかけて絡まないようにしましょう。
- 歯ブラシの忘れずに。イカが釣れるとスッテにスミが残ります。そうなると釣果が落ちますので歯ブラシで掃除を。
4.イカ釣り船の選び方
乗合船か仕立船が基本ですね。5人集まれば同じくらいの料金で乗れる仕立船が結構あるので探してみてはどうでしょう。よく釣れてる時の休み前の乗合船は基本満席です。その分オマツリが多くイヤになるときがあります。特に浮きスッテと鉛スッテが混ざるとオマツリばっかで釣りになりません。ただし仕立船は特に早めの予約が必要なので釣れてるから今週行く、というのは難しいですが。。。
乗合船には暗くなるまでアジなどの魚を狙い、それからイカを狙うという2本立ての船も若狭あたりではよくあります。夕方出港→0時戻り、1時出港→朝戻りなど時間も選べるますので都合に合わせて。。。ただし帰りの車の運転のことを忘れないように。眠いですよ(笑)。